強迫的行動を改善する一つのスキル「スウィッシュ・パターン」
止めたいのに止められない
あなたには、止めたいと思っているのに止められないことがありますか?
- 何度も禁煙を心に誓うのに、ついついタバコに手が伸びてしまう
- 帰り道に無意識にコンビニに寄ってお菓子を買ってしまう
- ダメだと思っていても、パチンコなどのギャンブルを止められない
止められない自分が嫌になるとわかっていても、誘惑というものはどこまでも抗いがたいものです。止めたい行動ですら、あなたに何かしらのメリットを与えているでしょうから。それでもやっぱり誘惑に打ち勝って、望ましい行動を取りたいですよね。
その行動のきっかけは?
あなたが止めたい行動は、何をきっかけに起こるか考えてみたことはありますか?
ほかの誰かがタバコを吸おうとしたときに、ついタバコに手が伸びている、もしくは、夜道で明るいコンビニのサインを見たときに、吸い寄せられるようにコンビニに入っている。そんなことはありませんか?
ついついとってしまう行動には、このように往々にして視覚、聴覚などの五感に訴えるきっかけがあるようです。
スウィッシュ・パターンを試してみよう
誘惑のきっかけが目の前に──。そんなとき、スウィッシュ・パターンというNLPのスキルが役立ちます。
まず、今にも負けてしまいそうな誘惑のきっかけとなるものが目の前にある光景をイメージします。
次に、そのような誘惑に負けなかった、あるいは誘惑すら感じなかった魅力的で理想的な自分が目の前にいることを強くイメージします。
スウィッシュ・パターンでは、この望ましくないきっかけとなる光景を、理想的な自分の姿に置き換える作業をします。「スウィッシュ」(Swish)というのは日本語にすると「シュッ」とか「ヒュッ」など、素早く何かが動く音のことですが、この音が表すように、望ましくない光景から望ましい光景へと視覚イメージを一瞬で切り替えていきます。
この切り替え作業を繰り返すことで、望ましくない行動のきっかけが目の前に現れたときにも、すぐに在りたい理想的な自分の姿がイメージに切り替えられるようになります。理想的な自分に向かいたい! という意識がはたらきますので、誘惑を目の前にしても、望ましくない行動を回避できるようになるでしょう。
おわりに
ご紹介したスウィッシュ・パターンはこのように視覚をつかったもののほか、聴覚を利用したものも存在します。日常的なついつい止められないものはもちろん、強迫的行動やパニック症状を緩和させるのにも役立ちますので、ご興味のある方はNLPの専門セラピストにご相談ください。
(NLP専門カウンセリングは青山カウンセリングルームで受けられます)
この他にも、強迫的行動を止めるための6ステップリフレーミングなど、他のスキルもNLPプラクティショナーコースでは学べます。原理の理解と具体的なプロセスを丁寧に習うことができますので、ご興味のある方はお問い合わせください。