嫌な思い出を軽減するコラプシング・アンカー
先だっての記事で、アンカリングとは、「あらかじめ決めておいた望ましい心身状態や反応を、五感を通した刺激によって意図的に呼び起こすプロセス」であるとお伝えしました。
このアンカリングを活用応用して、嫌な思い出や解消したい気持ちを緩和させることがもできます。その手法はコラプシング・アンカーと呼ばれます。アンカリングの応用ですが、これによって、ネガティブな状態を気にならなくなったり、軽減したりする効果があります。
例えば…
- クラスのみんなの前で叱られたことが忘れられない
- トラウマになるような体験をした
- 仕事で大きなミスをしたことをひきずっている
- 昔の恋人にひどいことを言われて前に踏み出せない
そんなときにはコラプシング・アンカーが使えます。
アンカーをもってアンカーを制す
「中和のアンカー」とも呼ばれるコラプシング・アンカーは、ネガティブな状態とポジティブな状態、それぞれにアンカリングを行います。そして、それらのアンカーを統合させることによって、ネガティブとポジティブが混ざり合い、どちらのものともつかなくなるため、ネガティブに偏らない感覚を得ることができるようになります。
簡単な手順は以下のとおりです。
①ポジティブな体験を五感で強く感じ、アンカリングします
②緩和したい嫌な思い出や、変えたい気持ちを思い起こし、こちらもアンカリングを行います
③どちらのアンカリングも、効果的にできているか確認のテストを行います
④ポジティブなアンカーを発火(=起動)させたまま、ネガティブなアンカーを発火させ、次にネガティブなアンカーを離し、最後にポジティブなアンカーを離します
ご注意いただきたいのは、嫌な体験が、少し思い出すだけでもあまりにもつらいものである場合は、より効果のある方法を行ったほうがよい場合もありますので、コラプシング・アンカーを行う前に、NLP専門セラピストにご相談ください。
(専門カウンセリングは青山カウンセリングルームで受けられます。)
おわりに
基本的なアンカリングが十分に効果的にかけられるようになれば、コラプシング・アンカーも効果的にかけられるようになるでしょう。NLPプラクティショナーコースでは基本的なアンカリングの方法からコラプシング・アンカーまで具体的なプロセスを丁寧に習うことができますので、ご興味のある方はお問い合わせください。