恐怖症を対処するスキル「フォビア」
日常生活に潜むさまざまな恐怖症
恐怖症には生活を困難にするものから、一見、恐怖症に見えないことまでさまざまです。
- 高い場所に行くとめまいがして足が震える(高所恐怖症)
- 狭いところで不安になる(閉所恐怖症)
- 蜘蛛やゴキブリが怖い(虫恐怖症)
- 男の人(女の人)に近寄れない(男性/女性恐怖症)
- 学校に行こうとすると動悸がする(学校恐怖症)
数え上げたらきりがないほど、世の中には恐怖症がたくさんあります。
恐怖症とは、その人が過去に体験した恐怖の体験が潜在意識にインプットされた状態です。本来は身を守るため、自身に危険信号を出す防衛本能ですので自然なことではあるのですが、強い恐怖症を持っている場合、いろいろな場面で物事がスムーズに進まなくなるものです。
恐怖症を克服する“フォビア”
NLPを一躍有名にしたのは、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件における、被害者によるPTSD(心的外傷後ストレス障害)への対処です。
一般的にPTSDは、命の安全が脅かされるような戦争、天災、犯罪、虐待などによって強い精神的なショックを受けると、時間が経っても、その体験に対して強い精神的なストレスがかかる障害のことを言います。このような状態に陥った被害者への心のケアの一つとして、NLPの恐怖症の対処(フォビア)が効果を発揮すると言われています。
恐怖体験には安全な結末が用意されている
恐怖症を抱く人に対するNLPのアプローチは、少し概念的な話になりますが、実際に嫌な出来事を今ここで体験しているかのような主観的な自分から、イメージの中で自分を切り離し、その嫌な出来事にかかる一連のストーリーを映画として映画館のような場所で座って眺めている自分、さらにその座って眺めている自分を映写室のような場所で眺めているという二重の客観視を行うことで行われます。
ホラー映画を観るときのことを思い出してください。様々な場面で恐怖や不安を感じさせる仕掛けが施されていますが、もしあらかじめその結末を知っていたらどうでしょうか。人は、この先どうなるかわからないという未知のものに対する恐怖や不安を感じます。ホラー映画の結末には危険が完全に消え去り、生活に安全が戻ることを知っていたら、映画を観ている最中の恐怖も不安もそれほど大きくならないですよね。
NLPの恐怖症の対処(フォビア)でも、ホラー映画が平和な結末に向かうように、嫌な出来事が過ぎ去った安全な状態までのストーリーをイメージの中で、白黒にしたり、音楽をつけたりと五感情報を変えながら時系列で上映します。これによって、自分の中に生じる五感のイメージを変化させ、未知に対する不安を、「嫌な出来事は必ず過ぎ去る」という認知に書き換えていくのです。
日常のちょっとした恐怖症にも
恐怖症には、死に面したPTSDもあれば、日常生活の中で起こるゴキブリが怖いなどという恐怖症や、エレベーターなどの狭い場所に閉じ込められることに対する恐怖症もあります。ゴキブリが完全に目の前からいなくなった将来がわかっていれば、また、安全にエレベーターから出られる自分がわかっていれば、その恐怖は小さくなっていくということが、もうお判りかと思います。
NLPの恐怖症の対処(フォビア)は、このように日常にあるちょっとした恐怖症に対しても有効です。
おわりに
フォビアのワークはNLP専門セラピストが適切に誘導をすることで、安心して効果的に進めることができます。
(当セッションはNLP専門の青山カウンセリングルームで受けられます)
フォビア自体には、色々な心理理論、考えに基づいています。又、フォビアのワークをするには、様々なNLPのテクニックも必要とします。セラピストがよりクライアントをリードする為のテクニックです。これらの技術をNLPプラクティショナーコースで身に付けることができます。ご興味ある方はお問合せください。NLPを学び、少しでも皆さんの生活が安心安全なものになりますように。
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