テーマ:NLPの技術

NLPとは? 「NLP入門体験講座」動画公開中

NLP入門体験講座を丸々(約70分)動画公開中です。(講師 大野良実)

 

・NLPとはなにか?
・NLP(神経言語プログラミング)の意味するものは何か?

   →NLPコミュニケーションモデルより説明
・ミルトンモデル、メタモデル、アンカリング、リフレーミングなどNLPプラクティショナーで学ぶ技術をエッセンスとして紹介

 

 

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只今、公開動画とはまた違う「新バージョンNLP入門体験講座」もワンコイン500円で開催しています。

新バージョンのNLP入門講座の内容は

・あなたの感覚タイプは?特徴と活かし方
・魔法の言葉とは?
・過去も未来もコントロールできる?
・望ましい状態を一瞬でつくるとは?

・カウンセリングとの違い

 

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自己認識に能力は支配される。NLPのスキル

自信、ありますか?

あなたには自信がありますか? もちろん、365日いつでも自信満々な人は少ないかもしれませんが、あまり根拠がなくても自信が芽生え、困難なチャレンジに向かえることはあるかもしれません。特に日本人は自信満々でいることがあまり得意ではない傾向があるようですが、時々周りに自信満々な人がいると、
あの人の自信はどこから来るのだろう?
ものすごくたくさんの準備をしたのだろうか?
成功が約束されているのだろうか?
などと思ってしまうことがあります。

そうかもしれません。しかし、もしかしたら、その自信は根拠のない自信かもしれません。

 

NLPで学ぶ「ニューロ・ロジカル・レベル」とは
人類学者のグレゴリー・ベイトソンは、学習やコミュニケーションのプロセスにおいて階層があることを発見し、その上位の階層が変化すると下位の階層に影響を与えるということを考えました。そして、この考えをもとに、NLPの共同開発者ロバート・ディルツは、ニューロ・ロジカル・レベルと呼ばれるモデルを開発しました。ニューロ・ロジカル・レベルとは、関係性、自己認識、信念や価値観、能力、行動、環境が階層として関連し合っていることを体系的に表したモデルで、下記の6つのレベルから構成されています。上に記載されているものが上位のレベル、下に行くにつれ下位のレベルを表しています。

レベル レベルの基準内容
関係性
(スピリチュアル)
個人という枠を超えて、自分が大きなシステムの一部であるという感覚。「誰のために?」「何のために?」「誰とつながっているのか?」という問いに答えるレベル
自己認識 「自分は何者か」「自分の使命は?」など、自らの使命や役割を、自分でどのようにとらえているかというレベル
信念
価値観
自分が信じていることや、自分が価値を置いていること、私たちが何をするかにおける原動力で、「何を大切にしているのか」「なぜそれは大切なのか」の答えとなるレベル
能力 特定の行動をするための能力や資質で、自分が行動を起こすにあたっての手段や戦略をもって「どのように?」という問いに答えるレベル
環境 とりまく周囲の環境のことで、「いつ?」「どこで?」「誰と?」のような、何が見えて何が聞こえているかというレベル

 

自分の見た目や満足のためだけにダイエットができない人も、子供のため(関係性)に、親として(自己認識)、子供を幸せに(価値観)しなければならないと思うと、ダイエットに向けた知識を増やしたり行動を起こしたりできるということがありますよね。また、学生であれば試験勉強(行動)のために、家(環境)にいるとなかなかうまくいかないのが、図書館(環境)などに場所を移すことではかどる、ということもよくある話です。

 

このように上位のレベルが変われば下位のレベルも変わり、ときには下位のレベルが変わることで上位のレベルがスムーズになったりするように、上下の関連性を表すものがニューロ・ロジカル・レベルです。

 

考えが変われば行動が変わる
このニューロ・ロジカル・レベルを使って、自分の目標や問題解決に向かうことも可能です。たとえば「私は能力がない」という自己認識が、「仕事をしても何もうまくいかない」という信念につながり、仕事の意欲の低下や消極的な態度に現れ、職場に居づらくなるということもあれば、一方で「私は成長できる」という認識を持つと、「とにかくやってみれば何とかなる」というような信念を生み出し、経験値が高まり、少しずつ積極的になり、職場における人間関係がよくなることも十分にあり得ます。

 

ここでの「私は能力がない」という自己認識も、「私は成長できる」という自己認識も、特別な証拠や根拠は不要で、すべて自分の頭の中でどう思うかということだけが違いです。つまり、自己認識を変えるだけで、その後の行動や結果が正反対にもなり得るのです。

 

ニューロ・ロジカル・レベルを使って、じっくりと自分の人とのつながりや、自分の役割を考えてみてはいかがでしょう。人は意識をするだけで変わっていくものだということを実感できるはずです。

 

当スクールでは、ニューロ・ロジカル・レベルはNLPプラクティショナーコースで学べます。活用方法はNLPコーチングと合わせ、目標に向けた能力開拓、能力・行動レベルの問題や課題認識に対する対処にも活用できるものです。ご興味ある方はお気軽にお問合せください。NLPを学び、少しでも皆さんの生活が心豊かなものになりますように。

 

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葛藤している自分を否定している時の「ヴィジュアル・スカッシュ」

「葛藤」はどちらの側も自分の味方
私たちは日々、小さなことから大きなことまで、葛藤の連続です。

例えばこんなようなことはありませんか?

  • 葛藤の悩みにNLP_COCOLOラーニングアカデミーダイエットしたいのに、ついつい甘いものを食べてしまう
  • 帰宅してから勉強しないといけないのに、スマホのゲームをしてしまう
  • 家事が山積みなのに、ネットショッピングのサイトを見てしまう
  • 朝活をしてから仕事に行きたいのに、布団から出られない

 

上記のように、「本当は〇〇したいのに××してしまう/できない」という葛藤は一見ネガティブなもののように感じられます。しかし、NLPではこのようなネガティブと思えることにも、実は本人にとってためになる、肯定的な意図があると考えます。

 

たとえば甘いものを食べてしまうというのは、一見ネガティブな行動のように思えますが、甘いものを食べることによって満足したい、幸せな気持ちになりたいといったような、自分にプラスに働く理由があるのです。

 

自分の中の葛藤を取り出してみる
ただ、どちらの側も自分のためのものだとしても、もしあなたが葛藤して苦しんでいるとしたら、その気持ちから少し楽になりたいですよね。そんなときに、NLPのヴィジュアル・スカッシュというアプローチが効果的です。

 

ヴィジュアル・スカッシュのワークはNLP専門セラピストのガイドに従って、たとえば「本当は〇〇したい」というパートと、「××してしまう」というパートを、それぞれ身体から取り出し、目の前に存在するかのようにイメージしていきます。そして、その行動をすることに、どのような肯定的な意図があるのかを話しかけ尋ねていきます。

 

その様子は、俯瞰してみると少し奇妙に感じられるかもしれません。しかしこのように自分の中に存在するパートを表に取り出して話かけていくことにより、それぞれのパートに対し客観的に接することができるようになるのです。

 

葛藤は融合され、新しい行動へ
さて、両者の話をじっくりと聞いていくと、どちらも価値観レベルの肯定的な意図を持っていることがわかってきます。それぞれのパートと十分なコミュニケーションが取れたなら、最後にゆっくり両者を統合し自分の中に戻していきます。新しい統合されたパートを身体に戻したあなたは、葛藤が薄まっていたり、どうでもよくなったりと、自分の中で変化があることに気づくのではないかと思います。

 

このヴィジュアル・スカッシュでは、ついしてしまうことやできないことを、無理に止めさせたり否定したりはしません。自分自身を深いところで認めることのできるワークなのです。ワークを終えた後には「どちらも、自分が求めている大切なことなんだ」ということに気づき、そして、きっとこれまで葛藤を起こしていた両者の間で上手にバランスが取れるようになっている自分を感じることでしょう。

 

葛藤を改善するワークは他にもあります

NLPの技術では、葛藤している一方の止めたいことを改善するためのワークとして、スウィッシュ・パターンや、行動療法的アプローチをする「6ステップ・リフレーミング」というNLPワークもあります。どちらも当校では、NLPプラクティショナーコースで原理と具体的な手順が学べます。ご興味ある方はお問合せください。NLPを学び、少しでも皆さんの生活が心豊かなものになりますように。

 

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恐怖症を対処するスキル「フォビア」

日常生活に潜むさまざまな恐怖症

恋愛の悩みは東京カウンセリングのココロコート恐怖症には生活を困難にするものから、一見、恐怖症に見えないことまでさまざまです。

  • 高い場所に行くとめまいがして足が震える(高所恐怖症)
  • 狭いところで不安になる(閉所恐怖症)
  • 蜘蛛やゴキブリが怖い(虫恐怖症)
  • 男の人(女の人)に近寄れない(男性/女性恐怖症)
  • 学校に行こうとすると動悸がする(学校恐怖症)

 

数え上げたらきりがないほど、世の中には恐怖症がたくさんあります。

恐怖症とは、その人が過去に体験した恐怖の体験が潜在意識にインプットされた状態です。本来は身を守るため、自身に危険信号を出す防衛本能ですので自然なことではあるのですが、強い恐怖症を持っている場合、いろいろな場面で物事がスムーズに進まなくなるものです。

 

恐怖症を克服する“フォビア”

NLPを一躍有名にしたのは、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件における、被害者によるPTSD(心的外傷後ストレス障害)への対処です。

 

一般的にPTSDは、命の安全が脅かされるような戦争、天災、犯罪、虐待などによって強い精神的なショックを受けると、時間が経っても、その体験に対して強い精神的なストレスがかかる障害のことを言います。このような状態に陥った被害者への心のケアの一つとして、NLPの恐怖症の対処(フォビア)が効果を発揮すると言われています。

 

恐怖体験には安全な結末が用意されている
 恐怖症を抱く人に対するNLPのアプローチは、少し概念的な話になりますが、実際に嫌な出来事を今ここで体験しているかのような主観的な自分から、イメージの中で自分を切り離し、その嫌な出来事にかかる一連のストーリーを映画として映画館のような場所で座って眺めている自分、さらにその座って眺めている自分を映写室のような場所で眺めているという二重の客観視を行うことで行われます。

 

ホラー映画を観るときのことを思い出してください。様々な場面で恐怖や不安を感じさせる仕掛けが施されていますが、もしあらかじめその結末を知っていたらどうでしょうか。人は、この先どうなるかわからないという未知のものに対する恐怖や不安を感じます。ホラー映画の結末には危険が完全に消え去り、生活に安全が戻ることを知っていたら、映画を観ている最中の恐怖も不安もそれほど大きくならないですよね。

 

NLPの恐怖症の対処(フォビア)でも、ホラー映画が平和な結末に向かうように、嫌な出来事が過ぎ去った安全な状態までのストーリーをイメージの中で、白黒にしたり、音楽をつけたりと五感情報を変えながら時系列で上映します。これによって、自分の中に生じる五感のイメージを変化させ、未知に対する不安を、「嫌な出来事は必ず過ぎ去る」という認知に書き換えていくのです。

 

日常のちょっとした恐怖症にも
恐怖症には、死に面したPTSDもあれば、日常生活の中で起こるゴキブリが怖いなどという恐怖症や、エレベーターなどの狭い場所に閉じ込められることに対する恐怖症もあります。ゴキブリが完全に目の前からいなくなった将来がわかっていれば、また、安全にエレベーターから出られる自分がわかっていれば、その恐怖は小さくなっていくということが、もうお判りかと思います。

NLPの恐怖症の対処(フォビア)は、このように日常にあるちょっとした恐怖症に対しても有効です。

 

おわりに

フォビアのワークはNLP専門セラピストが適切に誘導をすることで、安心して効果的に進めることができます。

(当セッションはNLP専門の青山カウンセリングルームで受けられます)

 

フォビア自体には、色々な心理理論、考えに基づいています。又、フォビアのワークをするには、様々なNLPのテクニックも必要とします。セラピストがよりクライアントをリードする為のテクニックです。これらの技術をNLPプラクティショナーコースで身に付けることができます。ご興味ある方はお問合せください。NLPを学び、少しでも皆さんの生活が安心安全なものになりますように。

 

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強迫的行動を改善する一つのスキル「スウィッシュ・パターン」

止めたいのに止められない

あなたには、止めたいと思っているのに止められないことがありますか?

 

  • 何度も禁煙を心に誓うのに、ついついタバコに手が伸びてしまう
  • 帰り道に無意識にコンビニに寄ってお菓子を買ってしまう
  • ダメだと思っていても、パチンコなどのギャンブルを止められない

 

止められない自分が嫌になるとわかっていても、誘惑というものはどこまでも抗いがたいものです。止めたい行動ですら、あなたに何かしらのメリットを与えているでしょうから。それでもやっぱり誘惑に打ち勝って、望ましい行動を取りたいですよね。

 

その行動のきっかけは?
あなたが止めたい行動は、何をきっかけに起こるか考えてみたことはありますか?

 

ほかの誰かがタバコを吸おうとしたときに、ついタバコに手が伸びている、もしくは、夜道で明るいコンビニのサインを見たときに、吸い寄せられるようにコンビニに入っている。そんなことはありませんか?

 

ついついとってしまう行動には、このように往々にして視覚、聴覚などの五感に訴えるきっかけがあるようです。

 

スウィッシュ・パターンを試してみよう
誘惑のきっかけが目の前に──。そんなとき、スウィッシュ・パターンというNLPのスキルが役立ちます。

 

まず、今にも負けてしまいそうな誘惑のきっかけとなるものが目の前にある光景をイメージします。

次に、そのような誘惑に負けなかった、あるいは誘惑すら感じなかった魅力的で理想的な自分が目の前にいることを強くイメージします。

 

スウィッシュ・パターンでは、この望ましくないきっかけとなる光景を、理想的な自分の姿に置き換える作業をします。「スウィッシュ」(Swish)というのは日本語にすると「シュッ」とか「ヒュッ」など、素早く何かが動く音のことですが、この音が表すように、望ましくない光景から望ましい光景へと視覚イメージを一瞬で切り替えていきます。

 

この切り替え作業を繰り返すことで、望ましくない行動のきっかけが目の前に現れたときにも、すぐに在りたい理想的な自分の姿がイメージに切り替えられるようになります。理想的な自分に向かいたい! という意識がはたらきますので、誘惑を目の前にしても、望ましくない行動を回避できるようになるでしょう。

 

おわりに
 ご紹介したスウィッシュ・パターンはこのように視覚をつかったもののほか、聴覚を利用したものも存在します。日常的なついつい止められないものはもちろん、強迫的行動やパニック症状を緩和させるのにも役立ちますので、ご興味のある方はNLPの専門セラピストにご相談ください。

(NLP専門カウンセリングは青山カウンセリングルームで受けられます)

 

この他にも、強迫的行動を止めるための6ステップリフレーミングなど、他のスキルもNLPプラクティショナーコースでは学べます。原理の理解と具体的なプロセスを丁寧に習うことができますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

 

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嫌な思い出を軽減するコラプシング・アンカー

先だっての記事で、アンカリングとは、「あらかじめ決めておいた望ましい心身状態や反応を、五感を通した刺激によって意図的に呼び起こすプロセス」であるとお伝えしました。

アンカリングについての記事はこちら

 

このアンカリングを活用応用して、嫌な思い出や解消したい気持ちを緩和させることがもできます。その手法はコラプシング・アンカーと呼ばれます。アンカリングの応用ですが、これによって、ネガティブな状態を気にならなくなったり、軽減したりする効果があります。

 

恋愛の悩みは東京カウンセリングのココロコート例えば…

  • クラスのみんなの前で叱られたことが忘れられない
  • トラウマになるような体験をした
  • 仕事で大きなミスをしたことをひきずっている
  • 昔の恋人にひどいことを言われて前に踏み出せない

そんなときにはコラプシング・アンカーが使えます。

 

アンカーをもってアンカーを制す

「中和のアンカー」とも呼ばれるコラプシング・アンカーは、ネガティブな状態とポジティブな状態、それぞれにアンカリングを行います。そして、それらのアンカーを統合させることによって、ネガティブとポジティブが混ざり合い、どちらのものともつかなくなるため、ネガティブに偏らない感覚を得ることができるようになります。

 

簡単な手順は以下のとおりです。

①ポジティブな体験を五感で強く感じ、アンカリングします

②緩和したい嫌な思い出や、変えたい気持ちを思い起こし、こちらもアンカリングを行います

③どちらのアンカリングも、効果的にできているか確認のテストを行います

④ポジティブなアンカーを発火(=起動)させたまま、ネガティブなアンカーを発火させ、次にネガティブなアンカーを離し、最後にポジティブなアンカーを離します

 

ご注意いただきたいのは、嫌な体験が、少し思い出すだけでもあまりにもつらいものである場合は、より効果のある方法を行ったほうがよい場合もありますので、コラプシング・アンカーを行う前に、NLP専門セラピストにご相談ください。

(専門カウンセリングは青山カウンセリングルームで受けられます。)

 

おわりに

基本的なアンカリングが十分に効果的にかけられるようになれば、コラプシング・アンカーも効果的にかけられるようになるでしょう。NLPプラクティショナーコースでは基本的なアンカリングの方法からコラプシング・アンカーまで具体的なプロセスを丁寧に習うことができますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

 

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望ましい状態を一瞬で引き出すアンカリング

こんな悩みをお持ちではありませんか?

  • 恋愛の悩みは東京カウンセリングのココロコート大切な商談なのに、緊張してしまい上手くプレゼンができない
  • 一対一では自信をもって話せるのに、会議などの大勢の人の前だと怖くなってしまう
  • たくさんの練習を積んできたのに、試合では練習通りの結果を残せない
  • 勉強はがんばったのに、いざ試験本番になると集中できない

 

これらのような場面で、いつもどおりの能力を発揮できたらいいなと思いませんか?

 

アンカリングとは

NLP(神経言語プログラミング)のアンカリングという手法で、それができるようになるのです。

船を港など一定の場所にとどめておく錨(いかり)のことを英語でアンカー(Anchor)と呼びますが、アンカリングは、あらかじめ決めておいた望ましい心身状態や反応を、五感を通した刺激によって意図的に呼び起こすプロセスのことを言います。つまり、自分の望ましい状態に錨を下ろしておくというイメージです。

 

身近なアンカリングの例
パブロフ条件反射で有名な「パブロフの犬」の実験では、犬にベルの音を聞かせてからエサを与えることを繰り返すと、次第に犬がベルの音を聞いただけで唾液を流すようになります。これはベルの音という聴覚への刺激が、無意識のうちに犬にエサを思い起こさせているのです。 (イワン・ペトローヴィチ・パブロフ (1849-1936) ソビエトの生理学者の実験)

 

また、野球のイチロー選手やラグビーの五郎丸選手が、ここぞという時にポーズをとるということはよく知られていますが、これもポーズをとるという身体感覚への刺激を通して、最高のコンディションを呼び起こしているのですね。

 

アンカリングの方法

アンカリングでは、あらかじめ、いつでも意図的に望ましい自分になれるような準備をしておきます。この望ましい自分とは、その人の持つ本来の力、例えば普段どおりのリラックスした状態、練習で身についた技術や集中力などを存分に発揮できる自分のことを指しています。普段はできていても、いざという時に心理面のブロックがかかっていて本来の力を発揮できない場合などに、アンカリングが有効です。

 

アンカリングの方法は、たとえば手の甲をつねるなど、自分の身体に対してどのような刺激を与えるかを決め、次に、過去に堂々とリラックスして人前で話すことができた、いわば最も望ましい状態であった自分を、五感を使って深くイメージします。そしてその二つを手順に沿ってリンクさせる、ただそれだけです。すると、いざという状況で手の甲をつねると、最も望ましい状態の自分を無意識的に一瞬で呼びさますことができるのです。

 

まとめ

このように、このアンカリングのスキルを身につけると、必要なときに常に最高のコンディションを呼び起こすことができるので、仕事や日常生活のさまざまな場面で役に立ち、素晴らしいパフォーマンスを発揮することができるようになります。

 

さらに効果的なアンカリングを作るには、はじめはガイド役となるNLP専門セラピストに深い五感のイメージの中に誘導をしてもらうとよいでしょう。

又、NLP認定講座でもNLP専門セラピストの技能を習得できます。実践を重ねると、将来的には自身でもアンカリングを行うことが可能となります。ぜひ試してみてくださいね。

 

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