自己認識に能力は支配される。NLPのスキル
自信、ありますか?
あなたには自信がありますか? もちろん、365日いつでも自信満々な人は少ないかもしれませんが、あまり根拠がなくても自信が芽生え、困難なチャレンジに向かえることはあるかもしれません。特に日本人は自信満々でいることがあまり得意ではない傾向があるようですが、時々周りに自信満々な人がいると、
あの人の自信はどこから来るのだろう?
ものすごくたくさんの準備をしたのだろうか?
成功が約束されているのだろうか?
などと思ってしまうことがあります。
そうかもしれません。しかし、もしかしたら、その自信は根拠のない自信かもしれません。
NLPで学ぶ「ニューロ・ロジカル・レベル」とは
人類学者のグレゴリー・ベイトソンは、学習やコミュニケーションのプロセスにおいて階層があることを発見し、その上位の階層が変化すると下位の階層に影響を与えるということを考えました。そして、この考えをもとに、NLPの共同開発者ロバート・ディルツは、ニューロ・ロジカル・レベルと呼ばれるモデルを開発しました。ニューロ・ロジカル・レベルとは、関係性、自己認識、信念や価値観、能力、行動、環境が階層として関連し合っていることを体系的に表したモデルで、下記の6つのレベルから構成されています。上に記載されているものが上位のレベル、下に行くにつれ下位のレベルを表しています。
レベル | レベルの基準内容 |
関係性 (スピリチュアル) |
個人という枠を超えて、自分が大きなシステムの一部であるという感覚。「誰のために?」「何のために?」「誰とつながっているのか?」という問いに答えるレベル |
自己認識 | 「自分は何者か」「自分の使命は?」など、自らの使命や役割を、自分でどのようにとらえているかというレベル |
信念 価値観 |
自分が信じていることや、自分が価値を置いていること、私たちが何をするかにおける原動力で、「何を大切にしているのか」「なぜそれは大切なのか」の答えとなるレベル |
能力 | 特定の行動をするための能力や資質で、自分が行動を起こすにあたっての手段や戦略をもって「どのように?」という問いに答えるレベル |
環境 | とりまく周囲の環境のことで、「いつ?」「どこで?」「誰と?」のような、何が見えて何が聞こえているかというレベル |
自分の見た目や満足のためだけにダイエットができない人も、子供のため(関係性)に、親として(自己認識)、子供を幸せに(価値観)しなければならないと思うと、ダイエットに向けた知識を増やしたり行動を起こしたりできるということがありますよね。また、学生であれば試験勉強(行動)のために、家(環境)にいるとなかなかうまくいかないのが、図書館(環境)などに場所を移すことではかどる、ということもよくある話です。
このように上位のレベルが変われば下位のレベルも変わり、ときには下位のレベルが変わることで上位のレベルがスムーズになったりするように、上下の関連性を表すものがニューロ・ロジカル・レベルです。
考えが変われば行動が変わる
このニューロ・ロジカル・レベルを使って、自分の目標や問題解決に向かうことも可能です。たとえば「私は能力がない」という自己認識が、「仕事をしても何もうまくいかない」という信念につながり、仕事の意欲の低下や消極的な態度に現れ、職場に居づらくなるということもあれば、一方で「私は成長できる」という認識を持つと、「とにかくやってみれば何とかなる」というような信念を生み出し、経験値が高まり、少しずつ積極的になり、職場における人間関係がよくなることも十分にあり得ます。
ここでの「私は能力がない」という自己認識も、「私は成長できる」という自己認識も、特別な証拠や根拠は不要で、すべて自分の頭の中でどう思うかということだけが違いです。つまり、自己認識を変えるだけで、その後の行動や結果が正反対にもなり得るのです。
ニューロ・ロジカル・レベルを使って、じっくりと自分の人とのつながりや、自分の役割を考えてみてはいかがでしょう。人は意識をするだけで変わっていくものだということを実感できるはずです。
当スクールでは、ニューロ・ロジカル・レベルはNLPプラクティショナーコースで学べます。活用方法はNLPコーチングと合わせ、目標に向けた能力開拓、能力・行動レベルの問題や課題認識に対する対処にも活用できるものです。ご興味ある方はお気軽にお問合せください。NLPを学び、少しでも皆さんの生活が心豊かなものになりますように。